馬場2級ではJEF馬場馬術競技A2課目にて採点されます。乗馬3級とは異なり、ここからは乗馬から馬術へと変わる節目になります。
2022年4月より乗馬技能認定審査基準が変更になります。
審査基準が変わります。変更点についてはこちらにまとめてあります。
第2課目Bについてのまとめはこちらから
馬場2級からは乗馬から馬術の領域へと入っていきます。本格的に馬場馬術として演技することになるので、難易度も3級よりかなり高くなっています。
今回も自分の経験を元に、経路の注意点やどういった練習をしたのかなどをまとめました。
A2課目についても詳しく解説するので、これから受けられる方や競技会などでA2課目をされる方などの参考になれれば幸いです。
所属クラブの競技会にて実際にA2課目を踏んだ際の記事はこちらになります。
A2課目
A2課目は20m×40mの馬場で経路を回ります。馬場2級では合計が48%以上で実技合格となっています。※2022年4月から合格基準がA2課目55%以上へと変更になります。
総合観察
- ペース(自由自在に変じ、かつ整正であること)
- インパルジョン(馬の前進意欲、弾発ある運歩、背の柔軟、後躯のエンゲイジメント)
- 従順性(集中力、自信に満ちた演技力・運動の調和、軽快性及び無理のなさ、ハミ受けと前肢の軽快性)
- 騎手の姿勢、騎座:正確かつ有効な扶助
図形の正確さやスムーズな移行、コンタクトなどが重要になってきます。
特に図形では三湾曲蛇乗り、移行では駈歩から速歩、常歩へのスムーズな移行が上手くいくと点数が稼げると思います。
逆に図形が正確ではない、移行がスムーズに行えていないと減点されやすくなってしまいます。
実際に行ったこと・苦労したところ
まず最初に経路を覚えることから始めました。その際YouTubeなどで他の方のA2課目の動画が数多く公開されているので、見ながらイメージトレーニングを行いました。
経路練習が始まってから苦労したことは、駈歩から速歩にした後の常歩の手前変換でした。最初は移行がスムーズに出来ず苦労しました。その後何回か練習していくなかで、そもそもその前の長蹄跡での歩度を伸ばした駈歩から隅角に入る際にしっかりと歩度が戻せないまま向かっていることに気が付きました。馬の収縮が不十分で伸びてしまい、移行が上手くできていなかったのです。
しっかりと駈足の歩度を伸ばした後に、馬体のバランスを起こして元に戻すことをしてからは、隅角も浅く入られず移行がスムーズに行えるようになりました。
また演技中に焦らないで乗ることを意識しました。駈足が増えていくと段々と馬もテンションが上がっていくので、最初と同じような強さの扶助で2回目以降の駈足を行うと、扶助が強くなって馬も焦ってしまいます。結果、最初からスピードが速い駈歩になってしまい、輪乗りから長蹄跡のスピードのメリハリがなくなり減点にも繋がっていました。
ハミ受けは出来た方がいいのですが、ハミ受けを意識しすぎて経路が正確に回れない場合は、まずは正確な図形や移行を行えるようになることを優先してください。
より詳しい練習についてまとめた、馬場2級に向けた練習のヒントについてはこちらから
筆記試験
筆記に関しては以下から出題されます。
レッツエンジョイライディングからの出題は
- 馬の管理、健康状態について
- 扶助について
JEF競技会規程からの出題は
- 馬場馬術競技のルールについて
- 馬場馬術競技場の距離、地点記号について
- 図形について
筆記は60点以上で合格となっています。
※2022年4月1日以降は上記範囲が筆記試験の出題となっています。
参考までに、2022年4月1日変更前に受けた範囲としては、「LET’S ENJOY RAIDING」からは馬の体温、呼吸数、脈拍数、主扶助と副扶助、F.E.I.障害飛越競技規程及びJ.E.F.競技会規程からは競技ルールが出題されました。
馬に関することと、馬場競技に関する知識が必要になってきます。今後大会などに参加する場合にも必要な知識となるので、早めに何度か目を通して覚えてしまうと良いと思います。
まとめ
経路練習が始まったら、可能であれば動画撮影をおすすめします。実際に経路を回っている姿を残しておくことであとからじっくり見直しができ、改善点や課題が見えてくるので上達にも繋がります。
馬場2級を取得すれば大会に馬場で出場を目指すことや、日本馬術連盟B級への移行もできます。
※2022年4月1日より日本馬術連盟B級への移行は2級から1級へと変更になっております。詳しくはこちらから確認できます。
習得を機会に大会や競技会出場など、新しいチャレンジもおすすめです。
取得までは大変かと思いますが、大きな目標としてまずは目指してみてはいかがでしょうか?乗馬とはまた違った馬術の世界へぜひ!