乗馬をしていると、怪我や事故などがどうしても発生してしまいます。馬に噛まれたり、落馬をして怪我をする場合もあります。今回は少しでもそういったことが防げるように、どういった点に注意した方がいいのかをまとめてみました。
自分(夫)も障害飛越をしているなかで落馬をした経験があります。また妻も駈歩に慣れなかった頃、バランスを崩して落馬をしました。
それから手入れの際に馬に足を踏まれたり、噛まれたり、という経験はありませんか?馬は確かに大人しい生き物ですが、怖いことや嫌なことから逃げたいと思い、とっさに噛む場合があります。
怪我や事故を未然に防ぐために、注意することや予防方法を紹介していきます。
落馬について
まったく落馬をしたことがない人の方が珍しいかと思います。落馬は乗馬をするうえで必ずついてまわるリスクの一つです。
完全に防ぐことはできませんが、落ちた際にちょっとした注意点を守れば大怪我を避けることができます。
落ちそうになった際にとっさに立て直せるならいいのですが、そうではない場合は無理にしがみつかず、手綱を持ったまま落ちましょう。手綱を持ったまま落ちれば頭から落ちる確率がかなり減ります。また手綱を持ったまま落ちれば馬も落ちた重みで引っ張られるので、そのまま走られず止まる可能性もあります。
ただし馬を抑えることができない場合は、無理に馬を抑えず手綱を離して下さい。放馬もできればしない方がいいのですが、無理をしてしまうと大怪我にも繋がります。
普段騎乗する際にも注意点があります。鐙を深く踏みすぎないようにして下さい。鐙を深く踏んだ状態で落ちてしまうと、最悪鐙から足が外れないまま引きずられて大変危険です。
値段はちょっと高いですが、エアバックの装着を推奨します。自分も妻も装着していたおかげで、落馬の時に大きな怪我もなく乗れています。安全のために早めの購入をおすすめします。
その他の怪我
よくある怪我として多いのは、噛まれることと、踏まれることが多いです。
馬の中には噛み癖がある子もいます。手入れをしている時に噛まれたり、馬房に近づいた際に噛まれたりする場合があります。
馬は本来、臆病で神経質な動物です。大きな音や強い風などで驚いたりすると、暴れたり攻撃することがあります。基本的に乗馬用に訓練された馬は大人しい馬が多いですが、例えば若い馬やまだ環境に慣れていない、新しく来た馬などは神経質になっているので噛まれる可能性があります。
また馬によっては、腹帯をつける際に嫌がって噛んでくる馬もいます。馬装で後ろを向いたすきに噛まれたりする場合もあります。
予防策としては急に馬に近づいたりせず、声をかけながら近づきましょう。万が一噛まれた際にも肌の露出が少なければ最小限の怪我でおさまる可能性が高まります。また腹帯も急に締めたりするとびっくりする場合があるので、最初は緩く締めてから徐々にしっかりと締めるといいです。
また、おやつをあげる際にも注意が必要です。指で待つのではなく手のひらに載せてあげましょう。
踏まれる場合ですが、稀にわざと踏んできたりする馬もいます。ですが多くの場合、踏まれるのはたまたまの場合が多いです。つま先に鉄板が入っている安全靴タイプのブーツや長靴を履いていると、踏まれても安全です。
踏まれてしまっても慌てずに馬の肩を押しましょう。馬が動いてくれるので脱出できます。
まとめ
乗馬だけではなくスポーツをするうえで、怪我や事故はどうしても起こってしまう場合があります。
ですが、事前に対策をすればリスクも軽減できます。騎乗中の怪我や手入れ中の怪我を防止するためにも、ヘルメットやエアバック(プロテクター)等をきちんと身につけておきましょう。騎乗前にストレッチをすることも怪我の防止になります。
また、繰り返しになりますが馬に近づく際は必ず声をかけてから近づきましょう。